タイ駐妻 ことチョンプーです。
さまざまな国籍の人たちが行き交う街、バンコク。色んな言葉と音があちこちから耳に飛び込んでくる日々は賑やかで慌ただしい。
そんな中、一息つきたくてやって来るのがここ、バンコク芸術文化センター(通称 bacc )。
2009年頃にオープンした現代アートの美術館は、地下2階、地上9階建て。
周りの建物に比べれば広告も宣伝もないそっけない外観に、「はて、何が?」という気がしなくもないのだけれど、入って「あら!」な驚きがちらり。時おり玄関前に広がるアートに度肝を抜かれることもあって、それはその時々のお楽しみ。
一旦この空間にすっぽり入ってしまえば、思いがけないほど明るい静けさにホッとできます。
タイの現代アーティストの作品からベテランに限らず、多彩な展示がいくつも同時になされているので、いつ行っても何かしらに出会える仕組み。真ん中に大きく開いた吹き抜けに沿って上へ上へと登りながら、スロープの壁にも展示。途中階にショップや小さなストールや似顔絵描き。
どこから入っても、眺めてもアートな空間がそこらじゅうに広がる楽しさ。
現代アートはわかりづらいと言うけれど、難しいことをいちいち考えなくても、何となく気に
なったものを、ふらりと来てただ眺める。その気軽さが心地よい。
都会の真ん中で、しばし心を落ち着ける。軌道修正が済んだら、活気溢れる街へ出てゆこう。
Bangkok Art and Culture Centre (bacc) http://www.bacc.or.th
939 Rama1 Rd., 10:00~21:00(月休み) 入場無料 Tel: 02-214-6630~8
BTSナショナルスタジアム駅からスカイウォークで直結の入り口あり(MBK向かい)
◇現在bacc 9Fにて「Camera in Motion: a Global Perspective」開催中(~2/3まで)。
王さまの次女シリントーン王女の写真展。公務で訪れた合間に撮影された国内外の写真の数々に
やさしいまなざし、興味、驚き、視点の面白さなどが感じられます。